日本の地方都市は少子化社会・人口減少社会の只中にあります。 青森市や地方自治体は、総合戦略を策定しておりますが、 日本全体の人口が減少する中にあって、 地方都市としてできることを、手を尽くして進むしかありません。 その人口の将来推計、 このままでは2100年の青森市の人口はわずか75,000人です。 青森市の総合戦略では2030年に合計特殊出生率が1.8、 2040年からは2.07で維持するという前提で 180,000人と設定していますが、 目標との大きな開きは、 国家レベルでのかなり根本的な解決がなくては難しいでしょうし、 青森市でも他都市と一線をかくすような力強く思い切った政策なくして、 自然減・社会減を抑えることはできません。 その2100年は、 私たちの多くにとっては見果てぬ未来の世界かも知れませんが、 若い方々にとっては、その孫が活躍する時代です。 このままでは75,000人の青森市、 その時代へつながる青森市のまちづくりの責任を、 今ここで私たちが問われています。 であるならば、 何としても減少を防ぐ覚悟とともに、 せめて上手く減っていく方法、人口減少に合わせた私たちの生活、 未来へつながる世代が暮らす社会を、 しっかり維持して行く方法を考えなくてはいけません。 特に青森市が推進するコンパクトシティの理念は、 拡大し続ける市街地にブレーキをかけ、 郊外とのネットワークを活かしながらながら、 中心部に多方面からのエネルギーを投与する施策であり、 世界が進め、日本で先んじて行ったいわば、 ストックの有効活用という考え方です。 これからの地方都市は、 新たな場所に新しい街を創る時代ではなく、 新しい街が築かれる右肩上がりの時代でもありません。 これまでの都市の歴史を活かし、 都市自身が積み上げてきたストックとインフラを活かして、 青森のアイデンティティを宿す“青森らしさ”を残す中心市街地という位置づけは、 青森市の都市計画の中心として今後も変わらないものと思います。 今一度、青森市のまちづくりを、 私たちが長い年月をかけて培ってきたものと、 若い世代に託す青森市の未来を見定めて、 どこに向けても青森だと市民が胸をはって誇れるまちを目指す必要があります。 |
Author:クドケン
名前:工藤 健(くどう けん)
年齢:58歳
誕生日:昭和32年2月20日
職業:青森市議会議員
メールアドレス:kudoken@wit.ocn.ne.jp
個人サイト:http://www.aomori-style.net/
青森市生まれ
青森市立千刈小学校、青森市立西中学校、青森県立青森高校、
神奈川大学経済学部卒
NPO法人ジュニアグローバルトレーニングスクール顧問
市議会:文教経済常任委員会委員、まちづくり特別委員会、農業委員、青森市病院事業運営審議員
趣味:本が好きで30年間書店に勤務。国際交流やPTA、まちづくり活動など。他に、歩くことと、合気道(弐段)。